注文住宅 VS 分譲住宅 VS 中古物件。
これがまた悩ましくて。結果的には、注文住宅になった。最初に分譲住宅を見ていて、立地条件や価格で折り合いがつかなかった。で、注文住宅となった。それはたまたま別ルートで土地の確保ができたというのが大きいけど。なので、中古物件の線は最初からなかったのだけれど、今から思うとそれもアリだったかな、と。特に、もし都会なら迷いなく中古物件だったと思う(郊外のやや田舎なので)。

この場所に建てたい、こういう家を建てたい、建材や工法をはっきりさせて建てたい。私は注文住宅を求める理由はこれらに集約されるのではないかと思う。

とにもかくにもまず立地条件だと思う。駅に近い、学校に近い、新興タウンになっていて、同じような家族が住んでいる、など。検討していた場所は、バスで出ないと駅に行けないのがどうしてもネックだった。そういう地域はたくさんあるかもしれないけれど、通勤・通学の時間や費用を考えると、わざわざ選ぶのは勿体ない。車があればいいと言う人もいるが、個人的にはできるだけ車を使わない生活が好みだ。加えて、整理され過ぎた新興タウンがどうも肌に合わない。雑然とした下町の育ちが原因だろうか。
しかし、新興タウン、同年齢の子供が多いというのは本当に魅力的だ。

分譲住宅を選定するときは(後から考えたが)チェックリストにすれば良いかと思う。それをどれだけ満足できるかで判断しても良いか、と。何軒も見たら混乱してしまって、結局雰囲気だけで考えてしまうので、メモなり記録なりを残した方が絶対に良い。

  1. 立地条件
    駅、バス停、近隣住民、学校、病院、スーパー……
  2. 切り土か盛り土か
  3. 建設業者
    少なくても工法が明らかな業者。名のあるところの方がいい。見えないところは幾らでもコスト削減できるので、そういう無茶ができない大手の方が安心かと考える。
  4. 廊下の幅
    狭く、小さくすれば部屋を広く取れるが、使いにくくなる
  5. 階段の形状、位置
  6. 段差
  7. 匂い
    接着剤などに質の良いものを使っているか
  8. 収納力
  9. 床材の質感
  10. キッチン、洗面台の質
  11. キッチンから洗濯機、風呂場までの動線
  12. 天井の高さ
  13. 吹き抜けと冷暖房方法
  14. 断熱方法と断熱性能、気密性能

中古物件の魅力的は価格だ。反面、どれだけ傷んでるか、今後どれだけ費用がかかるかわからない。だからここは割り切って、好きなようにいじれる大きなオモチャと考えた方がいいと思う。DIYの精神だ。新築ならなかなか追加の改造に踏み切れない。最初にかなりの費用を費やしてしまっているというのが効いている。綺麗すぎて触りがたいというのもあるかもしれない。
その点、中古物件なら心置きなく改造や修繕に入れる利点がある。但し、それでも元々がどんな品質で造られた家なのかが非常に関係してくるだろう。建設業者の種類のみならず、造られた時期も重要になってくる。新建材が出てきたタイミング、ベビーブーム、法整備など。特に法整備はその前後で差異がはっきりと出てきやすいと思う。
品確法の施行以降は、住宅の品質がおおよそ客観的に表現され、比較的安定した質が期待できる。なので、2000年以降に建ち、素性のわかった住宅なら、中古と言えど割と長持ちするのではないかと推定している。まあ、まだ出回っている中古物件ではなかなか2000年以降の物はないかもしれないけれど。

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