ハードウッドで自作した柵については、色褪せてはいるが基本的に腐食が見られないため、今もずっと無塗装のままである。セランガンバツーの退色した灰色はそれはそれで味はあるが、外構のアクセントとしては確かに地味だ。良い色にステイン塗装してやりたい衝動もあるが、折角のハードウッドでそれをしても勿体ない気がしている。
一方で、一画にだけ購入したホワイト系の柵が設置されているが、5年も放っておくと流石にちょこちょこ剥がれてきているし、褪せてもきている。最初は亜麻仁油を上から重ね塗りをしようとしたようにも思えるが、変に色が抜けた。量的なこともあって、二面のうち確か一面しかやらなかった。その差は今もあるが、劣化具合は似たりよったりだ。
ペンキ塗装で綺麗なホワイト系を再びと言いたいところだが、時間も手間もお金もかかる。そこで、手元に残しておいたステイン系塗料を使うことにした。当然、前の塗装は全部剥がしてからの方が良いに決まっているのだが、そこも少々手抜きをしたい。塗りたいところは塗装の落ちた部分なのだし。
まあ、そんなわけで、サンドペーパーで汚れを落としながら気持ち全面をやするくらいで留めておいた。汚れも溝とかは完全じゃない……。後は強引に塗料を載せていく。案の定、それなりに前の塗装が残っている部分では全然染み込みそうにないけれども、完全に弾いているわけでもなく、刷毛で薄く被せる感じで塗ってみた。
結果、塗装前を撮影し損なったので厳密には比べられないのだが、特に何も変わったようには見えない姿に仕上がった。とはいえ、木肌が見えていた部分にはちゃんと耐候性のあるホワイト塗料が載ったわけで、一先ずこれでよし。エイジング感のある柵としてはこれでいいのだ。もし、先々に真新しさを出したくなったら、改めてホワイトペンキを塗り重ねたいと思う。

塗装後。右が昔亜麻仁油塗った方。塗装前がないからわからん……。