エネファームとエコウィルと、それにエコワン。
最先端な気分を十分に味わえるカタカナ言葉だ。それでいて、よく分からん。実際、お得になるようないろいろな試算があるわけだけれども、それぞれがそれぞれで計算していて、今一つ客観的な指標で比較されたものとか、イニシャルコスト、ランニングコストや交換、定期点検なども含めたトータルコストで提示されているものがあまりないなぁと感じるのは、果たして私だけなのだろうか。

初めはエネファームを導入する気だった。見回っていた分譲住宅でエネファームが初期から導入されているのを見ていて、いいなと。太陽光発電を入れるつもりなので、その売電量を最大化する意味でも。
注文住宅に切り替えてからも検討項目には入れていた。補助金も出るし、ハウスメーカー経由だとある程度価格も抑えられる可能性がある。効率的にガスのエネルギーを使うという点でも魅力的ではあった。
しかし、それでもそこそこの初期費用になることを考慮すると、費用回収できるのかどうかと問われると微妙なところだった。元々プロパンガスなので、ややガス代が高い。加えて、20年も経てばまた新品に交換しなければいけない。その時に設備費が遥かに安くなっていれば良いが、どうなるかわからない。20年後にはもっと違うシステムに変わっている可能性も十分ある。
そんなわけで時期尚早と判断して今回は見送った。そういう設備が好きなので、かなり悩んだけど。

エコウィルは、さらに初期費用を抑える目的で検討した。エンジンなので停電の時にも強い(エネファームでも停電対応しているようだが……)。分譲住宅では結構導入され始めている。が、中途半端感は否めなくて。エンジンだからエネファームの燃料電池よりもさらに経年劣化が早そうだし、騒音も気になった。近くで導入されている家の横を通っても特に気にはならなかったけれど。もしも低周波振動が出たら嫌だなぁ、と。
そんなわけで、エコウィルも断念した。でも、都市ガスだったらさらに本気で導入を考えたと思う。

エコワンは、エコキュートに惹かれながらもガスコンロのためにガスを導入せざるを得ない自分としては、非常にぴったりした感じを受けた。が、ハウスメーカーに相談したところ、かなり高くつく、と。エネファームやエコウィルは普及のための支援が厚いのに対し、エコワンはまだ何もないからかもしれない。ヒートポンプは魅力的なのだが……うーん、もう少し様子見。

結局、検討はたくさんしたが、どれも導入しなかった。後ろ髪は引かれるが、ゆっくりと今後の進展を見て考えたいと思う。

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