最近ではあまり実施しないとも言われる、上棟式を執り行った。私もどうしようか、正直悩んだ。何はともあれ、正味の話、御祝儀がそれなりにかかる。うん、苦しい。
とは言うものの、現場の大工さんたちにちゃんと顔を合わせる機会もなかなかなく、職人さんというのに対して基本的に愛着のもてる方でもあるので、やろうという気持ちに。もっとも、地鎮祭もやったし上棟式もやるかという、折角だからいろいろやってみよう感もないではない。

実際に行ったのは、非常に簡略的なもので、夕方から現場監督の進行の下、棟梁にお任せしてやっていただいた。祭壇に礼拝した後、酒と米と塩を四方に撒く。そして、乾杯の杯。単純にはそれだけで、式自体は20分くらいのものだった。
とにかく、天候が良く、建築が進んでいる状態を見れたし、大工さんの顔をしっかりと見れたので気分は晴れやかだ。当分、少ない小遣いで我慢せねばならぬが。

少し残念だったのは、棟上の作業が完了してから上棟式を執り行う予定だったが、少し作業が押してしまって、夕方、棟上が半分ばかり終わった段階で式をせねばならなかったこと。半分、お空が見えている……。大工さん方には、式が終わってから日没との戦いになりつつ、仕事を再開してもらった。
こういうこともまた、一興かな。

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