基礎工事がとりあえず完了した。ベタ基礎がベタッと作られている。白粉を塗っただけの、色の濃い化粧がまだ載っていない、あどけなさの残る娘のようだ(……とちょっと思う)。散々雨に降られながらの毎日だったが、雨で濡れてしまうという現象はあまり影響しないというのが不思議だ。水を弾くのではなく、染みるというコンクリートの特長が効くのかもしれない。

擁壁とフラットな場所からベタ基礎を作ったため、擁壁の高さまではさらにコンクリートが埋め込まれている。街中で見かける他の人の基礎工事と比べて、そのコンクリートの量というか、高さに少し面を食らう。

パートナーも同じことを言うが、この状態で見ると、各部屋の区画がとても狭く見えるから不思議だ。建ってから中に入っていると広く感じる。これはどういう錯覚なのだろうか。確かに、野外で見た物を家の中に置いたら、やたら大きく感じるなんてこともある。人間の目はアバウトで相対的にしか見ていないのだ。

basement_finish