地鎮祭。最近はやらない人もいるようだ。また、セルフ地鎮祭も行われている。セルフ地鎮祭は、地鎮祭セットを神社から買ってきて、自分でお酒を撒き、鎮物を埋めるというもの。自分でって言っても、現場監督や設計士もいると思う。要は神主さんがいないだけ。

私たちは、一般通りというか、地鎮祭を神主さんに頼んでやってもらった。神社側への手配は、ハウスメーカーが行うこともあるみたいだが、こちらで近隣で頼んだ。土地神にお願いしたいわけであるし、あまり遠いところの神社から呼んでもなんだかなぁ、と。

2015年6月某日大安に地鎮祭は滞りなく実施された。雨模様だったが、何とか降らずに済んで良かった。一連の行事を見ていると、結婚式の時と似たような感じだった(神式で執り行ったので)。祝詞、榊、二礼二拍一礼という感じで。スコップと呼ぶとピンとこないんだが、エイエイエイッと砂を掘らせていただいたし、鍬で鎮物を埋めてもいただいた。お酒も撒いた。

鎮物は整地してから、基礎をやる前に埋めてくれるらしい。なるほど。気になっていたのだ。整地も全くできていない中に、埋めても掘り返されるしなぁ、と。ちゃんと上手くいくようになっていた。
ちなみに鎮物の中身はどんなものかとハウスメーカーの人に訊いたのだが「土地土地でそれぞれです」とのこと。神社によって変わるらしい。どこの誰がその内容を調整しているのだろうか……。私たちのところは、振るとカラカラと何かが動く音がした。そういうものが入っていないこともあるらしいので、やはり結構中身は違うようだ。まあ、何にせよ、ここは埋めてよろしくお願いしておくしかない。

結局、ハウスメーカーの用意したものは、テントと椅子、紅白幕、注連縄、竹、紙垂(しで)、そして砂。テントは用意しないこともあるみたい。梅雨だったからだろうか。でも、不意の雨が来ると困るし、どうなんだろう。あ、お供えじゃないが、お酒もお祝いとしてもらった。嬉しい。
一方、神社側が用意したのは、お供え、台、地鎮祭用のスコップと鍬、撒くための酒器だった。神社によっては、稀にスコップと鍬がないところもあるらしい。そこらへんは、よくよく建築業者と神社に事前に聞いておいたほうがいい。
滞りなく。