一口に外構といっても、幅が広い。フェンスや駐車場や植木や……。で、まだまだ外構の詳細なことは何も決まっていない。予算としては、家にオプションをいろいろと入れてしまったので、最後になる外構はかなり節約で進まざるを得ないのだが。

まあ、外構の最終形はどうであるにしても、私たちの場合、まずは基礎を作るにあたっていろいろ整備せねばならなかった。元々畑の土地なのだが、前の道とは擁壁で隔てられている。擁壁の高さは60センチから80センチくらい。道路が傾斜しているので、高さが異なっているためだ。庭や家の基礎は擁壁の上のレベルで形成するとしても、玄関の部分や駐車場の領域はどうしても最初に擁壁をそこそこ削ってやらねばならない。さらに現在立っている街灯を避け、下水や上水の引き込みをやることも必要だ。
そんなわけで、本来の『外構』に入るまでのいろいろな外構ライクな作業が先に先行する。勿論、費用もかさむ。益々、本来の『外構』につぎ込む予算が削られる。辛い。

既存の擁壁が最終形態に残るような建物の場合、今の擁壁の雰囲気や質を考慮に入れた上で、それを外構にマッチさせていく作業が必要だ。これは、整地済みの平坦な土地では、なかなか経験しないことだ(必要ないなら特に経験しなくても良い話だが)。正直、擁壁が見事に残り、木も生えている今の状態では、うまくイメージができないのだが、いざ基礎工事が始まって擁壁の一部が叩き壊され始めた時「うわあやっちゃったな、取戻しつかないな」と良かれ悪かれきっと思ってしまうのだろうな……。

外構以前
地鎮祭直前に均すだけ実施した状態。擁壁である。