断熱は、昨今の新築住宅が最も力を入れているところではないかと思う。それ故、差別化が一層難しくなってきているところでもあるが……。
省エネ住宅としては、一定の性能に達しなければいけないし、その基準もより厳しくなっていくだろう。私の建設予定地は、寒冷地でもないし、断熱性能をそこまでこだわらなくても良いのだが、性能が高いことに越したことはないので。

そういうわけで、例によっていろいろと断熱について調べてみた。そこで思ったことは、

  • 断熱材はメンテナンス性も考える
  • 窓は不必要に増やさない
  • 窓は複層ペアガラス、樹脂サッシ
  • 直射日光が入らないようにする
  • 屋根もきっちり断熱する

発泡フォームのほうがグラスウールよりも性能が高いようだが、構造材に吹き付けられた様子を見ると、隙間はなくなるのだがメンテナンス性がどうなのかなぁ、と疑問に。べっちょりと柱や筋交いに付いちゃってるような……。まあ、ここはハウスメーカーの標準がグラスウールだったので、そう思うことにしたという面もある。
少し気になっていたのは、工務店などが採用している天然ウール。虫喰われの問題さえなければ、性能的には天然ウールは魅力的だ。グラスウールよりも自然材料でもあるし。
とにかく、材料としてはあまり捻りのないグラスウールを使用した。

窓は悩ましくて、パートナーは明るい部屋とか圧迫感のない部屋のためにできるだけ窓は増やしたい。しかし、私は断熱性能が明らかに低下するので(熱は窓から通う割合が多い)、できるだけ窓は減らしたい。ここは正に妥協点の探りあいだ。また、それとは別に、掃き出し窓は溝にゴミが溜まりやすいので避けたい気分もあり。結局、リビングは掃き出し窓の1つを普通の腰窓に替え、残り2つは掃き出し窓のまま残した。その窓は庭に出るので、掃き出し窓のほうが合うということもあり。
その他、和室も掃き出し窓に。これは濡れ縁を作ったのでしゃあないか、と。そんなわけで結果的にはかなり広い窓が残ってしまった。

Low-E複層ガラスと樹脂サッシは必ず入れようと思っていたが、ちょうどハウスメーカーの標準となったのであまり考えなくて良かった。後は、さらにトリプルガラス+真空+不活性ガス充填にするかだったが……価格面で断念。まあ、寒冷地でないというのが大きい。

直射日光が入らないようにする工夫は実はまだまだ。遮熱カーテンは一つの手だが、反射し切れなかったの熱が部屋内に溜まりやすい。グリーンカーテンや簾(すだれ)などはいいけれど、綺麗な付け方が難しい。窓は凹凸のないフラットな構造に進んでいる傾向ではあるが、そういうのが付けられるものも有効ではなかろうか。
美観と機能性を考えれば、手動で開閉できるオーニングが一番。しかし、費用がかかり過ぎてちと厳しい。
和風な外観に合うようなオーニング的というか、垂れ幕というか、そういう日射対策をDIYで考えていかないといけない。

最後に屋根の断熱。まあ、昨今の屋根なら普通に断熱がしっかりなされているかとしれないが……。ちなみに、RC工法とかでも屋上は十分に断熱されているのだろうか? うちは瓦屋根(風)になるし、断熱材も入っている。太陽光パネルで幾分直射日光は吸収されるだろうし。と、屋根の断熱にこだわるのも、実家の70年物の家は凄いから。プレハブの鉄板でも葺いているんじゃなかろうかというくらい。天井裏に空間があるが、ただの蓄熱材みたいになっている。屋根に遮熱塗料を塗って最近は少しましになったものの、それでもきつい。冬の熱逃げには対応できないし。屋根の断熱はかように大事なのである。