住宅ローンは、まずは金利を重要視して選別した。他に様々な特典も合わせて検討したが、新しく銀行口座を増やしたくない気持ちもあったので、住信SBIネット銀行にした。金利を優先すれば、ネット銀行がどちらかというと有利ではあると思う。
ただ、ハウスメーカーが懇意にしている地銀や都銀でなく、ネット銀行だとなかなかハウスメーカーのほうで動いてくれない可能性がある。窓口がないので手続きのやりようがないというのもあるだろう。もっとも、そこそこ大きなハウスメーカーでは提携しているだろうから、あまり気にしなくても良いかもしれない。ここのところは、ハウスメーカーや工務店が決まった段階で早めに確認しておく方が良いと思う。

それと、住宅ローンを借りる銀行を既に決めているのなら、先に口座を作っておいた方が一時に手間がかからなくて楽だ。

私たちの場合、ほとんどの手続きは自分でしなければならなかった。ネット銀行なので、自宅からいろいろ手続きできるのは良かったが。
仮審査の申請は簡単だ。ちょこちょことわかっている情報を入れるだけでいい。但し、あまり急くと、有効期限が半年なので、半年後にまだ引渡しが終わっていない可能性もある。厳密には半年以内に本審査をかけないといけないのだが、本審査の時点で費用を含めた詳細な内容が確定していないと、書類が書きにくい(契約の書類での修正が多くなる)。引渡し日が確定できるくらいに費用面等が煮詰まっていないとやりようがないというわけだ。
仮審査の時はやや多目に申請しておいた。持ち出し全くなしで大体、1割強積み上げておいた。追加工事などを踏まえてだ。

職業にもよるが、仮審査は割と簡単に済む。本格的に面倒になってくるのは本審査だ。大概どこの銀行でも提出書類は同じだと思うのだが、いろいろと集めないといけない。集める内容は借入目的や収入で若干変わってくる。特に、住民税課税決定通知書 または 収入金額記載の住民税課税証明書は直近2年分を求められた。通知書は、勤務先から毎年交付されているので、ちゃんと残しておけば良いのだが、うっかり捨ててしまったり紛失していたりすると、証明書を役所から発行してもらわなければならないので面倒だ。この辺の紙は、すぐになくなりがちだが、大切に残しておいたほうがいい。
私の場合、仮審査での付帯条件は、田畑から宅地への転用を済ましておくこと。これは、他の人はあまり関係ないだろうことだが、登記情報で確実に宅地になっていることを示さないといけない。

ネット銀行なので、基本的に郵送とメールで済む。メールは結構重要なお知らせ(何か登録してくれとか)も来るので、広告メールなどに埋もれないように注意が必要だ。

費用としては勿論、住宅関係に必要なものしか認められないのだが、その費用をどう証明するかが当初よくわかっていなかった。工事請書、建築工事請書で費用算定するので、それらを建築工事の全てで集めておく必要がある。見積書だけで工事が走っていたり、追加工事の分が不足していたりするので、その辺は特に注意が必要だ。

結局、一番ギリギリになるのは、建築物の検査後に出される検査済証の入手と振込先、振込額を記した書類、領収書、抵当権設定だ。追加の工事がなく最終金額が決まっていれば、振込先と振込額はそんなにギリギリでなくても良いが、複数の振込先があると入手に少し手間がかかるかもしれない(それらの情報はWebで入力した。証明する書類は契約書と一緒に送ったり、後でFAX送信したり)。領収書は落とし穴だった。手付金や中間支払い、事前工事をしていると最後の振込額は少ない。それでも工事請負契約書のコピーを送っているのでどうにかなるのかと思っていたのだが、なんのことはない、ギリギリになって領収書コピーを要求された。大きな額なので領収書をきっちりもらっておくのは大切なのだが、早めにもらっておく方がいい。
抵当権設定は、絶対ギリギリにはなってくるが、司法書士事務所に粛々とやってもらうだけだ。ただ、実印や権利書が飛び交うので神経は使う。外で打合せすると特に。また、打合せ直前に必要書類を急に言われるので、それも注意しないといけない。家屋証明書、印鑑証明書などの入手には慌てることになるかもしれない(家屋証明書はハウスメーカーが役所から取ってくれたのだが)。

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