階段の形状は少し気にしていた。小さい頃、三輪車ごと階段から落ちた記憶がどうも左右しているのかもしれない。建売物件などを見ていると、どうも狭くて踏み板が三角の曲がりが多くて危なっかしいな、と感じることがある。自分がかなり注意しなくてはならないということは、高齢になったり小さな子供には尚更だろう。

また、オープンな空間に配置された側面のない階段や、蹴込み板のないストリップ階段は、格好いい。掃除もしやすい。しかし、個人的には危険に感じてならない。毎日住むところではしんどいのかなと思う。

私たちの場合、バリアフリー的な思想から階段をできるだけ昇り降りしやすくしておきたかった。勾配は設置面積の関係で十分とまでには達していないが、それでも6/7以下にはちゃんと抑えられている。
それから、踊り場の形状。私たちのところは踊り場+3段折れ曲がりとなっている。折れ曲がりのない踊り場だけの構造が一番良いのだが、やはり空間のロスが大きい。踊り場なしの折れ曲がりだけの構造はコンパクトだが連続的な方向の反転は安全性が低いので避けたかった(結局、今の構造はハウスメーカーの標準で、それを設計時に確認しただけではあったのだが)。

昇っていくと、3段折れ曲がりのところが一番歩きにくいのだが、その先の段数が少ないのであまり抵抗を感じない。二階から降りてくる時も、踊り場までの段数が少ないので、踏み外したとしてもそんなに落ちない。

踊り場辺りは一番照明が明るい上に、窓があるので昼間は明るい。これでとりあえずは考え通りの階段にはなった。後は日々の中で使い勝手を検証していこうと思う。

踊り場+3段折れ曲がり
踊り場+3段折れ曲がり

踊り場の採光
踊り場の採光