やんごとなきことから、階段の上に一種の柵を作ることにした。暗かったり立体感が掴めなかったりして、2階から階段を落ちることを防ぐためだ。
安価なベビーゲートを付ける手もあるのだが、通常のベビーゲートは下にフレームがある。これに躓いたらそのまま2階から落ちるので良くない。階上のゲートとしては下フレームなしのタイプもあるが結構高い……。しかも、両側をしっかりと施工して壁に固定しなくちゃいけない。
そこで別の方法をといろいろと調べてみて、すのこドアはあり得るかと思った。しかし、すのこを階段の幅に加工するのが少々面倒だし、結局ドアにするために蝶番部分を壁にネジ止めしなければならない。足の小指が引っかかっても痛そうだし。また、開け閉めが面倒くさくなりそう……と諦めた。
最終的に採用したのがカーテン式だ。本当は熱遮断もできるほどの天井まで延びるカーテンにしたかったが、吹き抜け的な階段では結構大変そうだった。なので、超簡易式で。

渡すためのロープは、自転車の荷台で荷物をまとめるようなゴムのやつ。長さ800mm、直径8mmで結構太い。フックが最初から付いてるし、安くて丈夫だ。それからカーテンは帆布8号の92×100m、モスグリーンの物を選んだ。カーテン生地よりもしっかりしていて、遮蔽感が出る。色は派手で浮き出さず、白色ベースの壁が背景でも視認性があることを重視した。
穴径12mmのアルミ製ハトメを6つ付けて、ロープを通した。なお、フックは通らないので一度ロープの先を切って、ハトメを通してからフックを付け直したが。
最後に留め具はネジ止めできるU字の引っかけ金具をネットで買い、引っかけるためのリングやDカンは手芸用品店で購入。やはりこれといった形状・サイズの金具類は大型の手芸用品店で手に入れるに限る。
引っかけ金具は階段の木製の造作の裏にネジ止めしたので出っ張らないし、後々外したときも目立たず、木の穴埋め補修が使える。

そんな工程を経て、2階の簡易ゲートが完成した。仮に階段方向に体が傾いても、ゴムロープが優しく受け止める。引っかけ金具がしっかりとネジ止めされているので、少々体重がかかっても問題ない。フックを外して片方に掛けておけば、常日頃は全く邪魔にならない。
但し、小さい子供のガードにはならない。帆布でも布が柔らかすぎる。これを屋外店舗でみかけるような透明の分厚いビニルシートに変えれば、そこそこ強度が出るかもしれない。だが、完全ガードにはならないので、そういう場合には下側もフックとロープで固定する方法が考えられる。しかし、開けたり閉めたりが少々面倒か。