家を建ててから3年余り。前回1年半時点での確認では特に目立った外壁のダメージは見られなかったが、3年を過ぎると少しずつ見えてきた。とは言っても、ケイミュー『シュトラール』(ベージュ色)の方は非常に硬く、まあ付着物はあったとしても特にこれといった変化はない。それよりも危惧していたケイミュー『セフィロウッド』(スモークチタン色)の方だ。
こちらは元々インクジェット塗装のため、そもそも表面が頑丈なわけではない。触ってみてもしっとりと柔らかさを感じるくらいだ。少し何かが当たっても剥げやすいのは、当初から理解はしていた。それでもしょっちゅう外壁に何かをぶつけるわけでもになく、飛来物が頻繁に当たっている様子もないので、見た目には毎日変わりない。
しかし、よくよく見てみると、やはり所々に表面が削れて、下地の白いものが見えてきている。表面の色が暗い色なので白の下地は見ようと思えばそれなりに目立つ。まあ、汚れ程度にしか感じられないが……。

3年余りでこのような感じなので、10年15年と経てばちょっと目立つ大きな剥がれが現れてくるかもしれない。その場所は光触媒作用も働かないので汚れが付きやすく溜まりやすいのも少しは気になる。まあしかし一方で、木目調なので表面凹凸は疑似的に乱雑にはなっているし、暗い色調でもあるので、似たような色で着色しても結構差がわからないと思う。したがって、こりゃ目立つな、という箇所にはステイン系の屋外塗料でそこそこ補修できるのではないかと考えている。

なお、昨年の夏に巨大な台風が来た時にはいささか心配だった。会社を休んで家の中にいたが、無数の物が空中を舞っていた。そこそこ太い枝やトタンが外壁に激突してもそれなりにダメージを受けると思われる。まあ、太陽光パネルや車や窓(2階とか小窓にはシャッターがない)がえげつない損傷を受けるほうが余程厳しいし、家族の安全さえあれば外壁のダメージくらいどうということもないのだが。
もっとも、台風一過、いろんなところを確認したが外壁を含め損傷はほとんど見られなかった。思うに、都会では隘路が多くて局所的に突風になったり、雑多な人工的な小物がたくさんあって、それらがちぎれ飛んでいく。しかし田舎は広くて人工物も少ないので、結局飛来物が激突する可能性は低くなる。田舎で良かった、と少し思う。