順調に進んでいることはわかっていても、足場が外れず防音シートに囲われたままでは、どうしても気持ちが上がってこなかった。
が、とうとう太陽光パネルも屋根に載ったので、足場が外れてようやく全容が現れた。
しかし、近場過ぎると、想像通りだったのかどうかよくわからない。少し遠方から見てみると、真新しさだけがわずかな違和感を感じさせたが、概ね想定通りかな、と。

正直、太陽光パネルは屋根の半分のほとんどを覆ってしまうので、美観としてはやはり低下する。もっとも下の瓦(ROOGA「雅」)の色とほぼ同じであるので、わかりにくくはなっている。まあ、気にしているのは当人ばかりなり、だが。

外壁は、セフィロウッドのチタンスモークを下部に、シュトラールのベージュを上部にしている。足場が取れる前に垣間見ていたので大体は見当がついていたが、改めて全体調和を確認した。どちらの色も程好く純色からずれているので、コントラストが強すぎずに(蔵みたいにならなくて)落ち着いている。セフィロウッドのほうは、緑がかったり、白っぽくなるのが心配だったのだが、そこまでにいかずそこそこ黒め。だが、真っ黒ではない。一方、シュトラールは白すぎたり、また黄色すぎたりすることを一番恐れていたのだが、これもまあ太陽光の下では柔らかいベージュになっている。実は街灯のLEDに照らされるとかなり白く見えるのだが。

幕板の存在も出しゃばりすぎずに結果的には良かったのではないだろうか。少し古風な趣になるのもそれはそれで我々の嗜好と合致したところでもあるので。個人的には少しだけ色が明るすぎるかな……。

面格子の窓がバンとはっきり見えるようになった。ここは最近の住宅と外観の違いが出ているところではないかと思う。パートナーの要望だったが、アクセントにとても良い感じになった。他の新築を見ていると、壁に格子を這わせたり、玄関前の目隠し的な配置が多いように思う。大抵深いブラウン色か黒ではないだろうか。我々のプランでも最初はベランダの一面を塞ぐように面格子を付けていた(ちょうど今の面格子窓の横)。それもまたモダンで好きだ。
面格子窓のところはちょうど寝室なので、外からはほとんど中が見えず、内からは外の景色が見える。

ぐるっと家の周りを回ってみると、いろんなところから線が飛び出している。インフラ関係の線だと思うが、こうしてみると随分と家からは点滴みたいなのが繋がっているもんだな、と。何か、家が巨大な生命体のようにも思えてくる。

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