溝(どぶ)と溝(みぞ)。同じ漢字だけれど、凄い印象が違う。何てことだと思うけど、何だというわけでもない。
あまり都会では側溝がないような気がする。あっても暗渠になっていて、まず見えない。が、ちょっと田舎になると結構大きい側溝が空いている。それはそれで大人でもいささか怖かったりする。

自宅の前に側溝があり、それは家を建てる前(畑の時)からあった。土地的に言うと、厳密には側溝は市町村のものになっている。その側溝なのだが、1年半以上過ごして分かったことは、高低差が少ないという問題。上手の畑から通ってくる水路は、自宅前を通らない。そのため、激しい雨が降ったり、貯水池の水を放水したりしても、水は自宅前を通過していかない。それはまあ万が一の時も水が溢れなくて良いのだが、一方で庭などからのちょろっとした排水は自宅前側溝に流れてくる。しかも、砂や土を含んで、だ。つまり、高低差のない所に、泥水がやってくるわけで、泥は溜まり益々水は流れずさらに泥が溜まり……。気が付けば泥から草が生えてくる始末だった。

夏の最中ではあるのだが、かたまった休みのあるうちにと、溝さらいを実施した。といっても、シャベルで掻き出すしか方法がない。そして泥を出しても水がどんよりと溜まっているのはそのままで、掃除できた感触がない。そこで久々登場の高圧洗浄機で一気に洗い流した。無茶苦茶飛び散ったけれど……。高圧洗浄機で泥ごと洗い流せないかとも奮闘してみたが、さすがに無理だった。ただ、結構高低差のあるような側溝だとしたら、泥の重みで押し込んでいけるかもしれない。

もう一つの問題は、泥をどうやって捨てるか、だ。庭はそれなりに整備したので、泥を置くところは正直ない。産業廃棄物なら汚泥として廃棄できるのだろうが、そもそもごく一般の本物の泥だし。まあ、いろいろ近隣の協力を得れば、捨てる場所は何とかなるだろうとは思っているが、数年ごとにこれをするのは少々疲れる。日ごろから高圧洗浄機でバンバン流し切っておくことが吉かもしれない。

家づくりの時には、溝(どぶ)のことも考えてやらないといけないのね。

dobu-sarai