諸行無常は古来よりの常であり、眼前のものもいつかは壊れる。エントロピーは増大し続ける。がしかし、若さと同じく、家が劣化していくのは常に悲しい。

それとは別に関係ないようなそうでもないような話なのだが、かつて火星に高度文明があったとする。あるいは、恐竜以前の地球でもいい。それは一体何億年過ぎたら、「これはかつて高度文明があった証拠なのかもしれない」くらい絶妙な程度まで風化するのだろうか? 恐竜の骨は何千万年も前だが、それなりに骨として出土する。なら、堅牢な建築物なんて何億年経っても大して風化しないんじゃなかろうか? しかし、空き家は数十年でもうボロボロの廃墟となる。土の上と下の差が激しいのか。うーん。我が家がもしも数億年先までそのまま放置されていたらどんなふうになるのだろう? 新建材のおかげで数億年後もすごく綺麗なままだったらそれはそれで怖い。が、200年や300年もつ古民家もまた憧れであって。

閑話休題。住み続けているとそれなりにいろんなところは傷んでくるし、コンクリートはひび割れてくる。これはまあ仕方ないことと考えて、他に2つばかり損傷が出た。
まずは給湯リモコン。風呂場の中に設置されている、ある意味一番過酷なリモコンなのだが、当然防水処理はされている。しかし、1年数ヶ月で表示の上半分が消えてしまった。まあ、ジャグジーなどの特別な機能がついているわけでもなく、単純な給湯なので大して困りはしないのだが消える部分がやや拡大していくし、感じが悪い。
壊れてから暫くしてようやくガス会社に電話したらすぐに来て、大元の制御機ではなく、やはりリモコンが壊れていると。修理に来た人の話ではリモコンが中国製で、過去も経験ある故障らしい雰囲気があった。交換品は日本製でもう起こらないとのこと。ここんとこ味わっていなかった、中国製の粗製の洗礼を久々に受けた。長期信頼性となると、やはり弱い部分が出てくるなあ。
何にせよ、無料保証期間中で良かった。メーカーによっても異なるかもしれないが、数年は保証があるようだ。家の引き渡し時にもらう説明書兼保証書は大切に、わかりやすいところに。

2つめは、道路沿いの吐き出し窓。車から飛ばされたのか、草刈り機から飛ばされたのか、石で破壊されたとおぼしき穴が……。もはや複層ペアガラスの意味がない。冬に向かって直しとかなければいけないが、これにはまだ手を付けれていない。複層ペアガラスは一枚目だけ割れて、二枚目にはまず損傷がこないので、そこはある意味安全性が高いという気がする。

諸行無常だが、直せるものは直す。そう、できるだけ無料で。

athroom_remocon_7segLED
セグメントLEDがいっぱい光らない
Large_windo_and_hole
ビシッと開いた穴(セロテープふさぎ)