地震対策は家づくりの段階から気にしてはいたが、十分にはできていないのが実状だ。耐震ダンパーを入れたかったが、一台あたりの価格が半端なく断念してしまった。また、タンスは突っ張り棒(高い割にデザインが……)の代わりにディアウォールで突っ張っていたのだが、それでもパートナーとしては不安なのでウォークインクローゼットに押し込まれてしまった。比較的広めのクローゼットで良かった。
後は水槽が倒れないように台を壁に固定しているが、まあ地震の時は上部フィルターは吹っ飛ぶやろね……。恐らくテレビや冷蔵庫は派手に倒れるだろうが、そいつらはそこまでのもんだと諦め。

ただ、阪神淡路大震災の経験からは、水屋(食器棚)だけは気にしていた。当時、私の家には戸棚の扉を閉める習慣が少なかった。すぐに皿を出し入れするのだから、開け締めが面倒で。そのため、震災の時にはそれはもう派手に皿が飛んで出たもんだ。大阪なので揺れはそこまでひどくなかったが、皿は無惨なもんだった。引き戸のガラス戸だったのに。

そこで今の家。開けたままにはならない開き戸ではあるが、あまり軽く開く。結局皿が飛びててきそうだった。皿関係は頭に当たって血が出るほどではなくとも、割れて避難が困難になりそうだ。
まあ、そんなわけでやっとこさ、と言うかちょっと本気で心配になって、耐震ラッチを付けることにした。とにかく家具に穴を開けるのは躊躇われるのよね。

買った耐震ラッチは、『ムラコシ精工 耐震ラッチ 地震対策 PFR-TSA』。送料はかかるが、単価が安いやつの方が業務用っぽい気がして安心できる。取り付け治具も別途買わなければならなかったが、安かった。無論、取り付け終わったら正真正銘の無用の長物になった。
取り付け方は……付属してきた説明書が本気で小さくて参ったが、まあ大体分かった。しんどいのはキリで穴を開けるのと、ネジ回しだけだ。それにしても、各家庭にキリってあるのだろうか。当然のように存在していた家庭で育ったので、その辺の感覚がよく分からない。普通に生きてたらまず要らない。釘打つためにトンカチはあっても、キリは必ずしも必要でないし。まあ、どうでもいいんだけど。

そんなわけで取り付け完了。ちょいと激しく開閉してみたが、ロックされる様子はない。震動で中の玉が動いてフックが固定される仕組みだった気がするので、地震が来ないと正常動作するかは分からない。そこは信じるしかない。