子供の頃、マンションの風呂桶は四角く小さかった。足を伸ばせはしない。別に不便さを感じたわけではなかったが、その印象が未だ強く残るほど、風呂というのは日常生活で影響がでかいのだろう。まあ、小さい風呂のおかげで銭湯に行く喜びに目覚めたとも言えるが。
さて、我が家はTOTOのバスルーム『サザナ』である。アクセントパネルに薄紫系のサラアズキ、他の壁に白色のスレンダーホワイトを入れてある。3ヶ月使用して特に不満もなく快適に過ごしている。しかして思うところはある。

ほっカラリ床は冬の間快適だった。最初冷たくないといえば嘘になるが、ややひんやりする程度でお湯を撒けばすぐに冷たくなくなる。柔らかくて痛くないし、子供がいる場合には最適だ。強いて言えば、ちょっとスポンジでは掃除がしにくいかな。ブラシがいい。

風呂桶は白のFRPでシンプル。色は好みだろう。人工大理石の風呂桶のほうが傷が付きにくく汚れも付きにくいのだろうけれど、最近のFRPは質が良いようだ。プラスチッキーな感じが少ない。3ヶ月で艶が霞んだり、気になる傷は出てきていない。

照明は電球色のほうが落ち着くのでそうしている。が、サラアズキのアクセントパネルとの相性は『?』だ。薄い紫系の色だが、青の弱い電球色ではその色が表れてこない。ほとんど茶色の壁に見える。アクセントにはなっているが、ここは残念だったなぁという感じ。青系の場合にも似たようなことになるだろう。電球色照明で紫や青系のアクセントパネルを使用するときには注意が必要だ。
照明はフラットで全LEDになっている。フラットはすっきりしているし、掃除しやすくて良い。もっとも、照明の凹凸により立体感が出たほうが良いという方もいるだろう。

窓は小さいのが一つだけ。窓は大きくて明るいのが良いなぁと初め思っていたが、ぼやけたシルエットにせよ外から見えやすくはなるし、断熱性能も落ちる。防犯にも良くない。換気のための小さい窓が正解だ。が、掃除はちょっとしにくい。水滴も溜まりやすいし(大きくても同じだが)、こまめなケアは必要かな。

電気タイプの乾燥暖房機も付いている。電気の暖房なのでいささか電気代はかかるだろう。そんな心配と、風呂桶に入ってしまったら寒さ感じないことから、ほとんど使用しなかった。そもそも洗面所兼脱衣場のほうが寒いので、バスルーム自体の寒さは全然大丈夫だった。
衣服の浴室乾燥は少し試してみたが、うーん、外で干すのも時間的には同じかな、と。屋根のあるテラスで干すことができるから、雨でも大丈夫だし。ここは、また梅雨の時季に試してみようと思う。
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