一昔前のコンクリートブロックなどは経年でボロボロになっていくが、最近のはそんな様子が全くない。そうすると、一体いつまでもつのだろうかと疑問に思う。数億年経てば、さすがに原形もなくなるのだろうか。時折、火星探査の画像を観ながらそんなことを思う。
もう一つ、昔から悩んでいることがあって。セミの幼虫はアスファルトやコンクリートが敷いてある地面を地中からどうやって見分けているのだろうか? 全然見えないはずなのに。地面を透過する特別な波長の電波か超音波なんかでその壁を見つけられるのだろうか。それとも、地中でアスファルトの壁にぶち当たった後、ひたすら地表への出口を求めさ迷い続けるのだろうか。都会だったら半永久的に出口が見つけられないような気がするが。都会はもうセミのカタコンベと化しているのではなかろうか?

さて、玄関前の駐車場エリアは全面コンクリート貼りとなっている。排水力が低いので土を露出すると雨の時にグズグズになるだろうというハウスメーカーの見解を経てだ。郊外なのでできるだけ自然な地面を残したかったが仕方なかった。それはまあそれでいいのだが、元々擁壁の存在する畑だったので家の建っている位置が高い。コンクリートの基礎周囲に土がたくさんあって、そこから出る水の排水口が駐車場のところにある。したがって、雨量が多いと、排水口から駐車場へ水が流れ出す。土の混じった水が、だ。それが渇くと、三角洲のように砂の型が残る。これが濃くなってくるとどうも見映えが悪い。
また、水が逃げにくいため、隅の方で苔が生えやすい。苔と言えば、裏の方もコンクリートの上に積極的に苔が生えてきていた。

そこで前から気にはしていた高圧洗浄機を使うことにした。とはいえ、上を見ると結構高い。下を見ると水圧不足でストレスが溜まりそうだ。中庸を取る感じでBOSCHの下位モデルを選択した。音は喧しいらしいが、その辺は田舎地区なので何とかなる。決め手は価格が控えめなのと延長ホースが付いていること。立水栓から駐車エリアまでは5メートル程度のホースでは頼りないし、延長ケーブルを後から用意するのは意外と面倒だ。但し、延長ホースは『機械からノズル』までの間のものである。『立水栓から機械』までではなく、それは5メートルくらい。すると、立水栓の近くに機械を置かねばならず、スイッチのON/OFFが遠かったりする。『立水栓から機械』までの延長ホースも欲しい……。

で、やってみた。苔はまああっさりと取れる。所詮、表面に乗ってるだけ。しかし、コンクリートの上の砂はあまり。頑張れば少し剥がれるが、とても全領域は不可能だ。思うに、砂はコンクリートの目の隙間にみっちりと入り込んでしまうのだと思う。外から水圧かけても隙間に押し込むだけでなかなか。ただ、砂地の色は薄くなった気もするので、表面のは流れていったかもしれない。この辺で諦めて、今後の課題にしたい。砂色の分かりにくい色とかでコンクリートを塗装できないものだろうか?

もう一つ、そもそも排水口から砂が流れてくるのを防ぐため、排水口からの流路を横に流す配管を付けてみた。ちょっとだけハーフカットした配管に栓をして、配管に穴が空いたような状態を作り、排水口の水を受ける感じに。小石で少し傾斜をつけた。また、排水口と配管の穴との間は野外用コーキングの安価なのがなかったので、手持ちのバスコークで。
結果としては、一部は配管に水が流れるのだが、大部分は漏れて同じく駐車場に広がってしまった……。どうやら配管とその栓の隙間から毛細管的に流れ出しているらしい。もう少しコーキングをしっかりとやらねばならない。
しかしながら、砂が駐車場に広がるのは減った。配管やコーキングの部分で砂がフィルタリングされたようだ。これはこれでいつかは詰まりになるかもしれないが、なんやかやで目的は果たせている。

additional_waterway
排水口の砂の三角州と取り付けた水路
high-pressure-cleaner
BOSCHの高圧洗浄機。付属の延長ホースがあるため、長距離対応