ここのところ、家関係でいじる部分がないので特に何もしていない(本当はフェンスを新しいちゃんとしたものにしないといけないが、第2子が生まれたこともあり……いや、コンクリートに穴を開ける作業に戸惑いがあって延期しているだけ)。
そういった私の家づくり停滞を尻目に、つばめは今年も家づくりを怠らない 。

昨年、軒下の外壁へうまく巣を作れず、握りこぶしくらいの中途半端な巣を作り、思いつきで喋る口だけのいい加減な上司のように何の効果も発揮しないまま、やりっ放しのまま、巣は放置されてしまっていた。立つ鳥の跡を濁す勢いが凄まじかった。
今年はそのリベンジなのか、新しい夫婦が都合の良さそうな空き家のリフォームにやってきただけなのか、4月から巣作りが再開されていた。握りこぶしの下地があるので、先駆者の苦労を一切無視して、物凄くスムースに巣は拡大していっている。この様子だと今年はつばめの巣は完成しそうである。

で、問題点は2点。壁が傷むことと濡れ縁が糞にまみれること。壁の傷みはもはや諦めるより他ないと去年から考えている。そういうデザインなのだ、3Dオブジェなのだと念じている。それよりも、真下の濡れ縁をどうするか。ここにつばめの汲み取り式便器を用意せねばならない。時折、ダンボールなので当該便器を製作しているのを見かけるのだが、元がダンボールな上に、都会の壁の落書きのごとく飛び散った糞が貼り付いており、実に美しくない。
話は逸れるが、十五年以上前にマスクといったら白いものしかなかった。野外で着けるものなのに、マスクのデザイン性は何とかならんものかと思っていたが、年月が過ぎ、今では色とりどりのマスクが発売されている。何事も進歩するものだと思う。もっとも、黒いマスクとかは全く好きになれないが。
同じように、つばめの便器に苦心されている人も世の中には大勢いると思う。だから、いつかその便器についても、もっとデザイン性のある、エレガントなものがきっと創造されると信じている。究極的には、ビオトープ的に生態系として循環されるような形でこの糞害を解決したいものだが、たった数ヶ月だけ機能するエコシステムを構築するのは至難だろうし、大体鳥の糞は本当に強敵だ。

さて、どうしたものか。

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去年の状態(この後、頑張って握りこぶしくらいの巣ができる)
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今年の状態。色の濃い部分が本年度増築中の部分