家を作った当初はここまでツバメの鳥生を追いかけるとは思っていなかったが、想定以上にツバメの巣作りが難航しているため、ついに5年目に到達した。人間界はコロナで混乱中だが、今年もツバメはやってきた。とは言っても、いろんなところで人間の行動が変わってるから、何かしらツバメ界にも影響は出ているのかもしれない。そんなことと関係あるのかないのか、今年来たツバメは相手がすこぶるいない。昨年以前にもやってきていたツバメなのか、巣に飛び込むのは楽勝そうだったが、本当に相手がやってこない。たまにやってきても既にペア済。そこにちょっかいを出して返り討ちに合う始末だ……。
巣は完成しており、いささかも補強する様子はない。が、今年も6月に入ったというのに、卵を産むどころか孤独なツバメがただ一羽、梅雨の合間に見えた青空に向かって声を張り上げているだけ。空が青ければ青いほど、より哀しげな歌声に響く。

今年もツバメの巣作りは(もう別な意味で)完成しそうにない。何が足りないのか、冷静に見つめ直す時機なのかもしれない。まあ、ツバメはツバメ、だけれど。