ついに梅雨がやってきて、排水溝が乾く間もなく水が流れている。冬の間に作り上げた排水溝が無事に機能するかかなり心配だったのだが、予想以上にうまく働いてくれた。水がかなり長時間排水溝に溜まると、さすがに所々から水が染み出してくるのだが、ごく少量だけだ。そもそも擁壁に幾らか染み込んでしまうので、多少漏れてくるのは致し方ない。
駐車場に流れ続ける水がないので、必然的に苔が発生しない。今年はやっと駐車場で苔に滑る日々から開放されたのである。

まあ、それはとても良かったのだが、白銀のように当初輝いていた排水溝が見事に黒ずんでしまった。そらまあ、そこは常時水が溜まる羽目になるので苔は出るはタニシみたいな貝は増えるわで真っ黒クロスケ。擦ってもさっぱり取れそうもなく、景観的はまだ課題を残すことになった。カラカラの乾燥期間がくればある程度の黒ずみは和らぐ気もするが、もう少し改善を図りたい。

土を入れれば茶色いので黒ずみは目立たなくなるかもしれないが、水で流れてしまうし。雑草対策用の固まる土なら回避できそうだが、失敗した時にさらにえらいことになりそうな気がする。いっそのこと、一度綺麗にした上で光触媒を塗って、汚れが付かないようにした方が良いのか……。それも土がどんどん流れてくる環境では無理だろうなぁ。そうするとやはりプールのようなツルツルで汚れのすぐ取れる防水塗料が良いのだろうけど、うーん、防水セメントの上に今更塗るのは厳しいか。少量売ってないし。
美しい苔を植えるというのも、これまでの失敗からすると乾燥した時に駄目になるだろう。

排水溝の環境は厳しいので通年で機能する生態系をそこに構築するのは難しいだろう。それ故、どうせなら、この排水溝が何かエコロジカルなものにならないか試してみたい。こう、エネルギーハーベスティングな物だとか、マイクロプラスチックを分解するとか、貴金属を凝縮するとか、そんな物にならないかな……。

黒い
黒い
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