かねてより懸案事項であった雨水タンクを取り付けることにした。雨天時の排水量抑制のために、自治体が補助金を出しているからというのもあるが、晴天が続いても玄関の階段前の湿りが抜けないというのが大きい。恐らくは単なる雨樋を伝った水だけでなく、家の下を通り越して地下を通ってくる水による影響も結構あると思う。とりあえず、雨樋から沁み込む水分量をまず減らしてみようという試み。

が、問題はある。本来、雨水タンクは庭か裏に置くような物で、フロントにデンと置く代物ではない。玄関としては美観を損ねる。そのため、奥行きができるだけ小さく、表札の門柱の陰にそこそこ隠れるような物、見栄えがマシなものを選ぶことにした。結果的にはタキロンのアメマルシェの120リットルを選択。美しさではもっと他の種類もあったが、奥行きが無理だ。これなら奥行きは350mmと薄く、門柱から100mmくらいしか飛び出さない。本当は完全に隠したかったが……。
もう一つの問題は雨樋の径。40mm角に対応する雨水タンクはあまりなさそうだった。継手を別に買えばどうとでもなるのだろうが、補助金の申請的にちょっと面倒にもなるし。アメマルシェ15は、タキロンの40mm角対応なのでちょうど良いかな、と。しかし雨樋もタキロンのでなくてはならない。建築図面を引っ張り出しても書いているところがなく、わざわざ問い合わせるのも面倒なので、なんとかなるやろと購入してしまった。
で、購入後、雨樋を切断している最中に、雨樋の裏にパナソニックの文字が……。まあ、そうじゃないかなとは思っていたが、パナソニック製の雨水タンクは奥行きで候補から外れてもいたし、ここに至っては何とかするしかない。

かなり、雨樋の角は削った。タキロンは角が角ばっているが、パナソニックのは丸いので出っ張ってる。ハンダゴテで継手側を変形させることも試みたが上手くいかず。ひたすら雨樋の角を削ることで対応した。やはり継手は雨樋メーカーに合わせた方がいい。長い作業後に本当にそう思った。
削り跡や多少な変形、隙間は残ったが、何とか嵌めることには成功した。嵌める際には雨樋の留め具を一つ外し、樋ごと斜めに傾けるという荒業を使った。でないと、さらに倍くらいの長さ削らないといけなかったので。そして、それらの痕跡も、ビニルテープで封じることで上手く見えなくなった。ただ、テープの耐候性は今ひとつなので、ここはいずれ屋外用の耐候性テープに変える必要があるだろう。メンテナンスせねばならないので、接着剤等で固めるわけにもいかない。
なお、雨樋の切断には、アクリルカッターがすごく役に立った。のこぎりを立てても結構滑るし、壁に向かって横向きに切るので切りにくい。ある程度アクリルカッターでガイドを付けておけば切り易かった。

そんなこんなで設置は終わり、一雨来たので水が貯まることも確認した。玄関先のプランター用には活躍してくれるように思う。でも、120リットルは本気で降ったらあっという間に貯まるだろうな。
後は補助金を申請して受け取るだけだ。無事に通過すればいいが……。

と言っている間に連日の大雨で、一回でタンクは満タン。どころか、使う間もなく雨が降り続いている。排水量抑制にわずかにも効いていそうもない。まずは、止んで欲しいが……。