暑い季節に防水セメントで排水ガイドを作って冬を迎えたのだが、やはり下地のコンクリートから浮きが多発してきて良くない。完全に剥離するわけではないので、それなりにガイドとして役に立つのだが、漏れるところが増えてきた。しかも、それが上流の方なので駐車エリア全体に漏れ広がり、チョロチョロ漏れなので駐車エリアが乾かない。これでは意味がない。
また、防水セメントの隔壁を作っていても、コンクリートに沁み込んだ水が壁を下から越えてしまうので、それもチョロチョロ漏れになっていた。そこで、次の策としてコンクリート用の防水スプレーを試してみた。それなりに効いたようにも思うのだが、隔壁の浮きが大きくなってきているせいもあり、止められない。

やむなくは、プールのような防水ペンキを意図したのだが、販売単位のペンキ量が多くて高い。床一面を塗れるくらいある。たかだか溝を塗るくらいでは買えない。色もちょっと鮮やか過ぎるし。それに先にめちゃくちゃ下地を綺麗にしないと剥がれてきそうだし、防水スプレーも浸透させちゃってるので上手くペンキが乗るかはわからない。

というわけで、防水セメントを再び買い増しして、溝を完全に防水セメントで作り上げてしまうことにした。まあ、よく考えたら防水セメントも総合すると結構高かったのだが……。こっちなら最悪下地のコンクリートから浮いていてもいいし。既に作ってある隔壁が枠になるから、特に前準備いらないし。
そんなわけで、下地の掃除もそこそこに(防水セメントに土が混ざらない程度に)、溝にどんどんと防水セメントを流し込んでいった。厚みは3〜5mmくらいだが、あんまり精密に制御する気もない。作った防水セメントの粘度で幾らでも変わってしまいそうだし。ただ、やや柔らかめにしたほうが、液の流動で平坦化しやすいように思えた。また、流し込んだ後にコテで振動を与えるとやや流動性は増す。多少表面にボコボコは残るが、この辺は気になれば紙やすりで何とかなりそうだ。

一旦、完成はしたのだが、冬なもんで大量の雨が降らない。からっ風が強くて落ち葉が溜まるばかり。トホホな感じだが、まあしばらく様子を見よう。それでもコンクリート壁と防水セメントの界面は残るのでそこが沁み込みの原因となれば、そこだけシーリングしようと思う。後は強度だけ……。

最終的にはこの排水溝だけで成り立つ美しい生態系を確立したいのだが、寒暖と乾湿の激しいこの排水溝では難しそうでまだ想像もつかない。

この間の突風で木の葉が溜まる
ひたすら排水溝を防水セメントで埋める
あと数センチ足らなかったが置いておく
若干の表面粗さは目立つが……