キッチンは今や男女関係なく結構考えねばならない設備だと思う。それは、使用頻度が高く、小物の数が多く、かつ人の動きが複雑な場所だからだ。面倒臭い、使いづらい……こういうのは、毎日起こるのは避けるべきだ。3日に一回くらいなら気にならない。毎日わずかに溜まるストレスは思わぬところで地殻変動を及ぼす。

そんなわけでキッチンの考慮には時間を使った。とは言っても既に候補はあった。台の上質感とシンクの脱ステンレス。特にシンクなのだが、今まで正直ステンレスのシンクしか関わったことがない。他のはどうかと比較しかねる部分もあるのだが、ステンレスの汚れやカビの付き方が気に入らないというか、金属光沢はピカピカでないと何かスッキリしない。だから、ステンレスが嫌というよりは、光沢のムラが嫌。

で、人工大理石の台とシンクが特徴なトクラス(旧ヤマハリビングテック)をメインに検討を進めた。シンクの脱ステンレスを考えると選択肢は少ない。もっとも、他の機能が優れていれば、ステンレスシンクもあり得るが。タカラのホーローキッチンもショールームで見て良かった。ホーローはやはり強いなぁと思っているし。しかし、ハウスメーカーの標準ラインナップにはなかったので、入れようと思えばかなりのアドバンテージを感じないといけなかった。そこまでは……。

機能的なものを比べると、LIXILはそつなくまとまっているなぁという感じ。バランスで選ぶならLIXILかな、と。パナソニック、TOTO、クリナップはノーコメント。

トクラスは、ショールームで確認。扉の色種類が豊富なことが印象深かった。グレードにもよるけれど。食器棚もたくさんあったが、特別なものを入れるつもりはなかったので参考程度に眺めた。それから、大事なレンジフード。掃除担当としては、ここが新しくなるのが楽しみで楽しみで。どこのメーカーにするにしても、フラットタイプにするつもりだったのだが、トクラスのサイクロンフードⅢの説明を聞いて、これでも良いか、と。デザイン的にはフラットなんだが、掃除性はサイクロンフードⅢの方が上回りそう。って、掃除のことばっかり……。

そんな流れでまあ、他メーカーのを一通り見て、トクラスでいいかと納得させただけかもしれないが、トクラスを選定。しかし、ハウスメーカーの標準設備は下位モデルの『Bb』。しかも、かなり設備を削られている。上位モデルの『Berry』にすればぐっと設備は充実するが、ちょっとそこまでの価格アップは耐えられない(実はかなり悩んだけれど)。そこでそれをベースにオプションでグレードアップ。レンジフードをサイクロンフードⅢ、ショックアブソーバー(閉める時の衝撃を防ぐ)付の引き出しにし、浄水器一体型水栓に変更。さらに、色の選択肢を増やした。色はあまり妥協したくなかったので。コンロはグレードアップしても価格の割に性能差が見られなかったので、そのまま。結局は、『Berry』よりかはやや価格を抑えた、って程度に落ち着いた。

今回のハウスメーカープランでは、食器棚も付けてくれる。が、色の選択肢が少なかったので、ここも思いきってオプションで拡大した。結構高かったが、コンロを標準のままで進めるので、その減った費用と相殺する気持ちで。

色は薄い茶色系ベース。私の希望でキッチン側は光沢仕様。ちょっと差をつけて、食器棚は艶消し仕様。ウッドのイメージを残していて、あまり主張したキッチンスペースにしないことにした。が、壁が白いので、少しはコントラストをつけるつもりで薄茶系の色を入れている。白、白、白というのはどうも落ち着かない質でして、はい。

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