外装をやや和風スタイルにしようとすると、瓦屋根風(ROOGA「雅」)や木目調外壁だけだと少し物足りない感があった。
とはいえ、木材をふんだんに表に使用したり、純和風建築でない限り、昨今の注文住宅ではなかなかクラシカルジャパニーズ感は出てきやしない。
むしろ、単調な色で統一された方形のシンプルな家とか、鉄骨をいかした複雑な構造をもつ家のほうが好まれているような気がする。あまり和風志向は少ない。

悩ましい中で、ハウスメーカーの意見を聞きながら、価格アップを伴うが、幾つかは和風パーツ的グレードアップを導入してみることにした。
まずは、面格子窓。京町家へのパートナーの憧れもあって、面格子窓をどこかに入れたい、と。正面の2階、主寝室の窓を面格子にすることにした。サイズは30mm幅でピッチが60mm、つまり間隔も30mmだったと思う。色はハニーチェリー。暗い色は重くなるので。パートナーはもっと太いので良くない?と言っていたが、太かったり間隔が広すぎたりすると、和風の面格子窓というより、マンションの防犯窓の格子に見えてしまう。細く細すぎず、幅と間隔と同一なものが美しいと思う。

それから破風。屋根の側面みたいなところだ。通常は化粧っ気のないもののようなのだが、木目調にすると和風感がぐっと出てくるということで入れてみた。結構高かったが……。

もう一つ、幕板。上の壁(シュトラールのベージュ)と下の壁(セフィロウッドのチタンスモーク)との境目に、ぐるっと家を一周するように作る帯のようなもの。境目のなんていうか、あっさり感をなくしてまさに帯のようにぐっと引き締める役割。上下の壁のコントラストが強いので、境目は繋ぎ方は確かに気にしていた。3Dシミュレーション画像を見ると、良い感じに締まっていたので導入することにしたのだが、一周回すと高いね、ホントに。値段とにらめっこしてたら、少し悔いが出てきかねない。これも木目調なのだが、結果的に狙い通りの引き締まり効果が出るか否か。変にもっさい横ラインにもなりかねず、いささか心配してはいる項目なのだ。

これらの装飾が鬼と出るか蛇と出るか、不安ながらも楽しみである。

hahu-makuita