廊下や階段、洗面所、玄関など、ハウスメーカーが最初から備え付けた照明は全てLEDになっているのだが、階段以外は予想外に埋め込み式の専用器具になっていた。LED電球ではないので自分で取り替えられないのだ。安価に設置するだろうからLED電球だと思い込んでいた。専用器具だと、電球剥き出しにならないのですっきりはするのだが、壊れたら一々交換のためにハウスメーカーに言わなければならない。真っ当な寿命なら何十年も先の交換にはなるが、短く切れることもあり得るわけで。
加えて、昼白色から電球色に換えたいとか、人感センサー付や空気清浄機能付の高機能品に換えたいなどという欲求にもなかなか答えられないので、いささか残念。ここはハウスメーカーに要望を伝えておくべきだったなぁ、と。

埋め込み型専用器具(廊下)
埋め込み型専用器具(廊下)

リビングはシンプルに後付けのシーリングライトと、ダイニング上にペンダントライト。シーリングライトは厚みで圧迫感が出るのが嫌だったので、東芝ライテックの薄型タイプにした。他にも薄型のメーカはあったが、リビング用途としてはもう一つ重要な要素である演色性(Ra)に関して、東芝ライテックの製品は良かったので。スポットライトを設置していないので、電球色にもできるよう調光機能もあるものにした。が、スポットライトと比べると正直電球色の雰囲気は今一つに思う。ある箇所がカッと明るく、他の場所は仄かに明るいというのが、電球色のイメージとしてあるからかもしれない。シーリングライトだと、部屋全体が夕方みたいに黄色い感じになる。

新シーリングライト(リビング)
新シーリングライト(リビング)

廊下から扉を開けてリビングに入ると、目の前がダイニングテーブルになるので、テーブルは少し奥目に置くほうが広さが感じられた。しかし、そうするとペンダントライトの吊り下げ場所からずれる。ちょっと悩んだがダクトレールで吊り下げ場所をずらすことにした。ペンダントサポーターという器具もあるが、余計に無理な力がかかりそうな構造であったこと、1本のペンダントライトにしか応用が効かないので使わなかった。ダクトレールなら将来的に小さなペンダントライトを複数ぶら下げることもできる。
ただ、丸型引掛シーリングだったので、ダクトレールを付けるためにシーリング周辺に穴を開けて固定治具を取り付けた。天井に穴を開けるのは初めてだったので、あまり気分は乗らないながらも仕方なく開けた。

ダクトレール+ペンダント(リビング)
ダクトレール+ペンダント(リビング)

なんとなく成り行きで付けた門柱の照明は、開けてみると前時代的にミニクリプトン球が付いていたので、LED電球に取り替えた。元々が35W級の電球だったので、LEDも明るさ250lm程度(25W相当で消費電力は正味4Wくらい)のものにしようかとも考えた。しかし、結構高い上に配光が狭いものばかりで、またそれほど明るくする必要もないため、明るさ40lm(消費電力で1Wくらい)のものに入れ換えた。それでも十分に明るくなっている。

キッチンはLED電球を裸電球的に直接引掛シーリングに付けてみた。引掛シーリングをソケットにできるアタッチメントが数百円で売っているので。そこにLED電球を付けると案外すっきりとした感じになる。初期のLED電球(5年前に買ったもの)の狭い配光性もほとんど影響しない。
またキッチン自体の手元ライトは、蛍光灯になる予定だったがひょんなことからLEDタイプにすることができた。バスもLEDのものが標準だったので。

LED電球直付け(キッチン)
LED電球直付け(キッチン)

これで、全LED化できたかと言えば、そうでもない。前の家で使用していた各部屋の照明はほとんど蛍光灯。白熱電球は撲滅できているものの、蛍光灯は残ったままだ。まあ、採算を度外視してまでLED化するつもりはなく、部屋をすっきり見せるためと点灯の早いレスポンスが目的だったので、しばらくはこの状態で。これがまた、スリム管の蛍光灯は寿命が長くて、なかなか切れない。蛍光灯とはまだまだ果ての見えないお付き合いになりそうだ。
で、寝室は元リビングの蛍光灯シーリングライトを。一番広いし、常夜灯も要るかと。和室は昔から使っていた蛍光灯の和風ペンダント。気に入っているので、切れたらどうしていくべきか悩んでいる。なんとかシェードだけは残したいが……。書斎もかつてのパソコン部屋の和風ペンダントをそのまま。こちらは電球型蛍光灯なので、もし切れたらLED化されるだろう。それから子供部屋の一つだけは、新しく買った800lmくらいの小さなLEDシーリングライト。ON/OFFしかできないが、これが割りと明るい。友人に教えてもらったもので、ネットショップで買ったがホームセンターなどでも気軽に売っている。何より普通のシーリングライトより遥かに安いのが良い。最後、もう一つの子供部屋(現状、荷物置き場)は、天井電灯無し。代わりにイケアで買ったスタンド型の電灯を置いている。これらも電球型蛍光灯だからじっくりと明るくなってくるがまあまあ明るい。使わないかもなあ、と思いながら勢いで買った代物だが、予想通りほとんど使用していない。どちらかというとそれが残念なので、無理してその部屋で使用している感はある。

旧蛍光灯型シーリングライト(寝室)
旧蛍光灯型シーリングライト(寝室)

蛍光灯型ペンダント(和室)
蛍光灯型ペンダント(和室)

蛍光灯型電球ペンダント(書斎)
蛍光灯型電球ペンダント(書斎)

小型シーリングライト(洋室A)
小型シーリングライト(洋室A)

無理して使うスタンド型蛍光灯(洋室B)
無理して使うスタンド型蛍光灯(洋室B)

そんなわけで、全LED化計画はまだまだ完遂できていないが、一通り思った通りの照明状態になった。あ、想定しないところもあった。ベランダと勝手口の外の照明。とりあえずはブラケットだけ付けてもらっているのだが、後から照明を付けるのは意外と面倒そう。電気工事士の資格がいる代物というのもあるが、設置の仕方に統一ルールがあるのか今一つ調べてもよくわからない。同一メーカでも規定の場所にネジ穴や固定穴が付いているわけでもなさそうで……。別に付けなくてもそう不便はしていないが、庭へ出る勝手口のところには防犯用に人感タイプを付けておきたい気もする。あと、ベランダには、来る次の夏に夕涼みをしながらビールを飲むために。
ブラケットのみ(ベランダ)
ブラケットのみ(ベランダ)