新しい家に住み始めて1年半になる。良かった点やいささか不満な点は都度記してきたけれど、ここで振り返って総括的にこうやっておけばなぁ、という点を挙げてみたい。

和室は東側が濡れ縁になっており、障子の付いた吐き出し窓になっている。そこからの眺めは良く楽しめるのだが、夏になってくると若干日差しが強い。シャッターを毎日閉めて暗くするのも抵抗があり(というか、面倒くさい)、濡れ縁に被るようにして、ホームセンターで買った安いサンシェードを掛けている。それで問題はないが、粘着フックで引っ掛けた姿はエレガントさに若干欠ける。オーニングがあればなぁ、と少し思う。しかし高価なので、気分は後悔というか、無い物ねだりだ。

熱の出入りに一番効いていそうなのが玄関だ。採光のため玄関ドアに設けられたスリット状のガラス窓は、玄関の明るさを保つにはすごく役立っているのたが、夏の日差しが入っていささか暑い。ドアも熱い。冬も結露するまではいかないが、ガラス窓とドアはすこぶる冷たい。玄関に繋がる廊下に2階への階段があるので、夏は熱が2階に上って溜まってしまう。
断熱性の高い玄関ドアにできれば良かったのだが、標準ではそんな選択肢もなく、せめて玄関を間仕切りして空気を断熱できればなぁ、と。そうすれば廊下の熱気や冷気を幾らかでも抑えられたような気がする。ドアのすぐ後ろに遮熱カーテンを付けるという手は残されてはいるのだが、出入りが少々面倒になるのと、見映えがあまり気に入らないまま実行していない。

元々、木をベースにしたフェンスにしたかったのだが、木目調のポールや横板のフェンスはどうにもこうにも高いことを言われ、じゃあ後で自分で考えるかとしていた。
やる気はあるのだが、月日が経つごとに面倒くさくなってきている。安い板と杭で作った仮フェンスでそこそこもっているので、さらに気合いが入らない。
とはいえ、調べてみると、出来合いの人工木フェンスはやはり高価だが、インターネットでハードウッドを低価格販売しているショップから仕入れ、コンクリートの塀の上に設置する分にはそこまで高価にならないようだ。ハードウッドなので塗装もいらないし。
これなら、最初からそんなハードウッドでフェンスを作ってくれるよう、ハウスメーカーに頼んでおけば良かったかな、と。しかし、ハウスメーカーならやはり高額になっていたかもしれない。その辺は工務店であればもっと柔軟に、もっと安価に済むのかもしれない。

玄関に水槽を置きたかったり、電動の防虫機器を置きたかったり。また非常用電源(コンセントから抜いたら懐中電灯になるやつ)を置いておきたかったり……。本来はあまりモノを置かないであろう下駄箱の上に、何かいろいろと置きたくなるのだが、コンセントがないのでボツになる案が多い。電源タップで引っ張ってくるのはいかにも不細工になるし、廊下を横断しないといけないので危ない。日中の明るさで発電する太陽電池で動くような代物なら可能性はあるのだが。
ブレーカーは近くにあるものの、今更壁に穴開けてコンセント設置、という気にもなれず、無電源の物品を置いている。

これも高くて諦めたが、1階は掃き出し窓が多く、日中は良くても夜は締めないと用心が悪い。しかし、夜もできるだけ自然の風を通して過ごしたいわけで、無理をしてでも風通しできるシャッターを設置しておけば良かったかな、と思っている。但し、我が家の性格上、毎夜いちいちシャッターを下ろすのも面倒になりそうで、本当に使えるようになるかはわからない。

ごみ箱を置く場所を確保した設計がいるな、と。オープンハウスに行っても、そんな設計を見たことはないのだが、見映えに大きく影響するので、やや大きめのごみ箱を意識してスペースを確保しておいた方が良い。たまにごみ箱付きの長細い収納棚を売っていたりするが、結構ごみは出る上に分別もいろいろあり、賄えるのかどうかは吟味が必要だ。
またごみ箱だけでなく、生ごみ処理機やら精米機やらを将来的に置きたくなる可能性を考えると、ある程度自由に使えるスペースがあるのが一番良い。

komatta
悩ましフェイス