太陽光発電を1年間稼働させたので、その結果をレビューしてみたい。
発電モニターから確認した発電量、自家消費量(自家発電した内、自分で消費した量)、売電量(=発電量-自家消費量)、買電量、消費量(=自家消費量+買電量)を表にしている。収益は、売電を33円/kWh、買電を25円/kWhで計算している。電力会社からも毎月の売電価格が届くのだが、集計期間がシフトしているので、それとは少々ずれているかもしれない。
表を見ると一目瞭然だが、年間の収益は大体季節に応じたものとなっている。真夏と真冬はエアコンが稼働するので若干収益を押し下げる傾向にある。天気が良く、電気消費量の少ない5月が一番と言えるだろう。

これに加えて、パートナーが妊娠のために6月から仕事を辞めている。日中家に居ると、どうしても太陽光発電の電気を自己消費してしまう(10kW以下の出力のため、全量買取りではない)。暑さ寒さに弱くなっていることもあり、エアコンをいささか積極的に使用しているので、より一層電力を食う状況だ。それを踏まえると、もし日中に電力消費が少なく、太陽光での発電量をほとんど全部売却することができたら、後2割くらいは収益は向上するのではないかと思う。もっとも、日中家に居る時に本来買うはずの電気を自分である程度賄っているわけだから、収益には出てこなくても、トータルの利益にはなっている。
ともかくも、発電量が消費量を上回れているわけで、収益うんぬんを置いておいたとしても、全体的に見ると電気を買わなくてもいい状況にある。

私たちの太陽光発電の設置費用は様々な諸費用も込みでざっと合計158万円。単純計算で行くと、何とか10年足らずで費用を回収できることになる。11年目からは売電単価が良くて買電単価と同じになるだろう。そうすると、25円/kWh。その後10年、何のトラブルもなかったとしたら、年間12万円くらいは収益となってきそうな計算だ。但し、発電量の低下を含んでないので、適当に8掛けしたらざっと年間10万円というところだ。勿論、恐ろしいほど皮算用だが……。

問題は売電単価が買電単価を大きく下回った場合だ。安く買って高く売るのが商売の基本だから、そういう可能性だって十分に有り得る。発電コストの低い再生可能エネルギーが出てこないとも限らないし。そうなるとできるだけ売らずに自分で消費したほうが得なことになってくる。こういう場合については、蓄電池に関する検討で別途考えてみたいと思う。

発電量
[kWh]
売電量
[kWh]
自家消費量
[kWh]
買電量
[kWh]
消費量
[kWh]
推定利益
[円]
1月3522896325431711,112
2月3973247225132411,337
3月5344448921230116,877
4月4824008112220315,225
5月590495949418918,685
6月467373949619014,659
7月56843513213927117,655
8月58243514615830418,005
9月3752799614424011,607
10月4193298913922813082
11月3432588522330810,639
12月33522211330842110,151
合計5,4444,2831,1542,1403,296169,034
(条件)太陽光出力:4.02kW、売電単価:33円/kWh、買電単価:25円/kWh